FXを始めるためには証拠金が必要と言われていますけど、証拠金とは一体なんでしょうか。
証拠金にはさまざまな種類がありますが、それぞれの扱い方について説明していきます。
FXでは、預けたお金では取引しない?
FXを始めるときにFX取引業者に口座を開設しなければなりませんが、そこに預けるお金のことを「証拠金」と呼びます。
現物株式の売買であれば証券会社に預けたお金で取引を行うのですが、FXの場合は預けたお金(証拠金)で取引をしているわけではありません。
実際の取引では、業者のお金を使って取り引きをするので、証拠金はいわば担保のようなものと言えます。
そして、FX取引で損が出た場合は、証拠金から損失額分だけが差し引かれます。反対に利益が出たら証拠金に追加されていく仕組みです。
このように業者のお金で取引をして、決済した時に売買の損益だけを受け渡す方法を差金決済と呼んでいます。
取引をする為の最低額!必要証拠金
最初に預けた自分のお金は「取引証拠金」というものとなり、取引のために必要となる最低金額が「必要証拠金」と呼ばれます。
この「必要証拠金」については、1万通貨当たり○万円というように、取引する業者によって違いがあります。
もっとも多いのは、金融商品取引法によって決まっている「4%必要証拠金のルール」を採用しているケースです。
1万ドルをFXで取引する時に必要な金額は、100万×4%=40,000円
僅か4万円の資金で100万円の売買ができます。
上記の例では4万円の証拠金で100万円分の取引が可能になりますので、最大で25倍の取引ができることになります。
このように少額の証拠金を元にして何倍もの売買ができる仕組みを「レバレッジ」と言います。
尚、為替レートは常に変動していますので、必要証拠金もそれに合わせて変動する点は頭に入れておいてください。
取引に活用できる余力!有効証拠金
FXが少額の元手で大きな取引ができると言っても、無限にできるわけではありません。有効証拠金は、どれくらい取引ができるかの目安になるものです。
トレードをしている途中では含み益や含み損が出てきて、自分が預けていた取引証拠金が変動します。
利益が出ている時は取引証拠金に加えられ、損失が出ている時はその分が取引証拠金から差し引かれます。このような状況で残った金額が「有効証拠金」です。
簡単に言うと、これから取引を行うにあたっての「余力金額」と言えます。
ちなみに、FX取引業者によっては最初の口座を開設したときに合わせて、すぐに証拠金を入れなければいけないところと、口座だけとりあえず作って取り引きをする直前に証拠金を入れれば良いところがあります。
どのタイミングで証拠金を入れるべきかは業者に確認してください。